クラリネットを部活動で先輩から習う人が多いです。プロの先生のお宅に習いに行くとか、音楽教室に通うというのはピアノに比べるとクラリネットは少ないです。
基本の演奏技術は既にあっても「もっと上手く演奏したい!」と指導を受けてみたい人向けに、先生に習うとどんなことをするのか書きます。
あくまで私個人の経験ですが、中々具体的に知れる機会もないと思うので参考になると思います。長く習った先生、体験レッスンだけで終了した先生、、、など回想録です。
エチュード中心レッスン
私は学校の部活動でクラリネットを吹いていました。
先輩たちに習ったり毎日の練習時間のおかげでまぁまぁ吹けていました。先生に個人で習いにいくというのはしていなかったです。
ただ社会人になって市民楽団に入ると、練習時間が本当に取れなくて、学生の時ほどのレベルは維持できませんでした。
そんなときにとあるクラリネット奏者の先生を紹介してもらって習い始めました。その先生はスケールやエチュードをがっつりやる!な先生でした。
使用した本
アイヒラーのスケールは先生のレッスンで初めてやりました。やってすごく良かったです。初見がきくようになりましたし、連符も比較的楽になりました。エチュードはローズの32です。途中で「もう無理」となりましたが、前半は(笑)楽しかったです。
アイヒラーのスケールについては以下もどうぞ。

ピアノをやっていた人は、ハノン的なのがアイヒラー、ブルグミュラー的なのがローズと思ってもらえばイメージ湧きやすいでしょうか。
レッスン構成
↓
練習してきてレッスンで見てもらう
↓
アドバイスをもらって再度宿題
↓
再度レッスン。良い感じに吹けるようになったらそのスケール1つとエチュード1曲が合格。次のスケール、曲に進む。
という流れです。合格になったスケールや曲には先生が大きく〇を描いてくれました。これが嬉しかったです。上達しているのが目に見えるのがいいというか。
こういったレッスン内容で2~3年ほど習って満足して、習いに行くのはストップしました。
臨機応変レッスン
一度右手を痛めたことがありまして、クラリネットを吹くのがしんどい時がありました。練習したいのに右手のことを考えるとあまり吹けない……というのが辛かったです。30分ほど吹くと右手に痛みが走ったりでセーブしながらの楽団練習参加でした。
もっと楽に吹けるようになりたいと探した先生にレッスンしてもらいました。
レッスン内容
スケールもエチュードもなしです。希望すればスケールやエチュードの本を元にレッスンもしてもらえたと思いますが、それよりも楽に吹くことが目的だったので希望しなかったです。
レッスン内容は特に決まっていなくて毎回レッスンの場所に行ってから、こちらの悩み(「こんなことで悩んでいる」「この曲を吹き続けるのがしんどい」)を話してそれに答えてもらうというもの。
先生の中でカチっと決まった答えがあるというよりは、色々と実験をしてみる感じです。「こう楽器を構えたらどう感じる?」とか「次は顎を下げてみて吹いたらどうなる?」とか試してみて合うものを採用です。当てずっぽうという感じではなく、先生の経験豊富さがベースにあるので安心できました。
体の使い方を中心にアドバイスもらい、興味も湧きました。こんな記事↓を書いたのもその影響です。


1年ほど習いまして、なにがなんでも解決したいこともなくなったのでレッスン終了になりました。
単発有料レッスン
ミーハーなことを書くので、そういうのが嫌な方は読み飛ばしてください。
プロの演奏会を聴きに行くと「うわ、なんて凄い演奏なんだ!」と脳みそ震えるときがあります。そんな演奏会のあと、奏者のホームページを見て近隣でレッスンを行っていることが分かりました。「これはあの音を近くで聞けるチャンス!」と思い、ホームページに記載のあったメールアドレス宛に単発レッスン希望の連絡をしました。
レッスンは至極の1時間でした。
先生にもよりますが、レギュラーのレッスンだけでなく単発のレッスンをして下さる先生も多いのでありがたいです。
レギュラーレッスンとなると費用のことも考えますが、単発なら1回きりなので、多少お高めでもと思います。会いに行けるアイドルならぬ、習いに行けるアーティストです。楽器演奏を趣味にしている者のメリットです。
無料体験レッスンのみ
合う先生だけでなく、合わない先生もやはりいます。
無料体験レッスンで実際にレッスンを受けてみて「ちょっと違う」「なんとなく違う」となれば、申し訳ないですが継続のレッスンはお願いせずそれきりです。先生が悪いというより、こちらの希望の伝え方であったり、レッスン制度が合わないというもあります。
「習っていみたいな」と少しでも思っている方は、体験レッスンを活用することを強くオススメします。体験レッスンをしてもらったらその先生に必ず習わないといけない、ではないです。
ホームページに書かれたレッスン内容だけではどんな教え方なのか、自分に合うのかは分からないです。体験レッスン希望、出しましょう!
まとめ
一口にクラリネットのレッスンといっても色々なレッスン内容があります。またリモートでのレッスンをされている先生もいて指導が受けやすくなりました。
「あの先生の音、好き」「ちょっと私の演奏を見てほしい」などちょっとしたことでもまずは体験レッスンの申し込みからです。体験レッスンをしてもらっても合う合わないは出てきます。そこはどんどん行動あるのみです。
「習って良かった」と思える先生に出会えますように。