バンドファイルの失敗しない選び方~めくりやすさを確認しよう

譜面ファイル

楽譜をクリアポケットから取り出さなくても、書き込みのできるタイプの譜面ファイル(バンドファイル)。良さそうと思って購入するも「失敗した!」となり、使われずに家に放置……というバンドファイルがいくつかあります。

バンドファイルはページ追加の可否や、リングの穴数、そして楽譜を留める部分の形など多種多様。どのバンドファイルもメリット・デメリットがあります。

買う前はなかなか分からないデメリットについて、いくつか失敗をした私が説明します。

スムーズにめくれるか

楽譜をスムーズにめくれるかは、演奏会では大事なことです。めくるタイミングが数小節の休符しかない時は、その少しの時間でパパっと楽譜をめくって、すぐに楽器を構え直す必要があります。

バンドファイルはそのメリット(クリアポケットにすっぽり楽譜が入っていないから、書き込みがしやすい。照明の反射も少ない)の反面、デメリットがあります。

デメリットは、クリアポケット型の譜面ファイルに比べて、楽譜が抜けやすいのです。ここ、結構、盲点です。買う前にチェックしておいてほしいです(私のようにならないために)。

めくるときに楽譜がファイルから抜けやすいかどうかは、バンドファイルごとに違います。どこで楽譜を留めているかによります。

楽譜をどこで留めるか4種類

  • 上下
  • 左右
  • 部分
  • 上下横

詳細はこの記事をご参考に。

バンドファイル比較!バンド位置・ページ追加・穴数で選ぼう
楽譜を入れるファイルは、書き込みがしやすく照明の反射も無いバンドファイルを使っている人が多くなってきました。 バンドファイルと一口に言ってもバンドの位置、追加リフィルの可否、リングの数など様々。私のオススメはバンド上下タイプ、ページ数...

めくる動作(楽譜の右下を指で押さえながらめくる)だと、「部分」「左右」のタイプは楽譜が浮きやすいです。「上下横」タイプは製品によっては留める部分が小さいものもあり、これも注意が必要です。

上下タイプだと、帯状になっており、めくる動作でも浮かずに抜けにくいです。現在、私は上下タイプを使って長いですが、めくるときに楽譜が抜けたことはありません。部分タイプを一度買ったときは、めくるときに楽譜が外れることがあり、テープで留めていました。

4タイプのメリット・デメリット

めくりやすさだけで言えば、上下タイプをオススメしますが、もちろん上下タイプにもデメリットがあります。4タイプと参考にクリアポケットタイプの合計5つのメリットデメリットをまとめてみます。

タイプ めくりやすさ 反射しにくい 軽さ
上下
左右 ×
部分 ×
上下横
クリアポケット ×

めくりやすさは前述した通りです。

反射しにくい(反射するところが少ない)

反射しにくいというのは、楽譜を留める部分が小さかったり、五線のない空白で主に留めているかどうかです。部分タイプは最小限のところなので反射しにくい(反射するところが少ない)です。左右タイプは五線のないところで主に留めているのでこれも〇です。上下横タイプは私が見たことがあるタイプは留める面積を小さくしている(小さくする代わりに上下横の3か所で留める)なので、反射面少ないです。

一方、上下タイプは楽譜の一部に帯がかかっています。長年上下タイプ使って反射が気になったことは無いですが、左右、部分、上下横に比べれば……ぐらいです。クリアポケットは言うまでもないですが、全面反射しやすいです。

軽さ

部分タイプ、上下横タイプのメリットは譜面ファイルが軽くなることです。楽譜を留める面積が小さいからです。もちろん商品によってはしっかりと留めるために留める部位を厚みのある素材にしているので一概には言えませんが。

個人的に楽譜ファイルの軽さの違いは楽器の重さに比べれば気にならないです。軽いに越したことはないですが、それよりもめくりやすさの方が重要です。

まとめ

どんどん良いバンドファイルが開発されているので、部分タイプ等でもめくりやすさが向上していると思います。しかし、店頭で試せるのであれば値段だけでなく【めくりやすさ】の確認もぜひ!