クラリネットの消耗品といえば、頻度と値段共に王様はリードですが、パッチも中々の消耗品。リードと違って”アタリ・ハズレ”が無いのはいい。
リードは音色や吹きやすさに直結するので色々と試しますが、パッチはリードほど演奏に影響はしないので一度メーカーや種類を決めるとそのままになりがち?
こちらの方の動画ではパッチの重要性を語られています。
パッチを考える参考に、厚さや色、そして溝の有無などご紹介します。
厚さ
厚めが好み
厚さは調べた中では0.05mm〜1.0mmまで幅広いラインナップがある。私は厚めが好みです。
現在使用しているのはYAMAHAの0.8mm
楽器屋で購入することもできるので手軽に買える。
楽器屋で見たことが無いが試してみたい厚めパッチは、この2つ。
0.8mmも相当厚めだが、0.87mm、0.9mmがどんな吹き心地になるか気になる。ちなみにAmazon.co.jpには取り扱いが無いようだがAmazon.ukには1mmがある。気になる。
一度だけ0.3mmを使用したときに、歯に伝わる振動に驚いた!ビリビリ!!ビリビリ!と「こんなに楽器って振動していたのか!?」と衝撃。慣れないせいもあったが口が疲れた。
これまで厚めのものしか使ったことない人は、一度試してみるのも良い経験になる。歯が揺れる!
厚さ順に並べる
0.1mm〜1.0mmまで並べてみます。(0.6と0.7は探せていません)
厚さ | 商品 | 色 |
0.1mm | ヤマハ Sサイズ MPPAS1 | 黒色 |
0.2mm | ヤマハ Sサイズ MPPAS2 | 黒色 |
0.3mm | ヤマハ Mサイズ MPPAM3 | 黒色 |
0.4mm | BG スモール クリア A11S | 透明 |
0.5mm | ヤマハ Mサイズ ソフトタイプ MPPAM5S | 黄色 |
0.6mm | ー | ー |
0.7mm | ー | ー |
0.8mm | ヤマハ Mサイズ ソフトタイプ MPPAM8S | 黄色 |
0.9mm | BG ラージ クリア A12L | 透明 |
1.0mm | Karacha | 黒色 |
ティースガイド(溝)
パッチの表面は基本的に平らですが、シルバースタインからは、歯を当てる部分にティースガイド(溝)があるパッチが販売されている。一度試したい。このパッチはベースは0.8mmで、溝の部分は0.5mmのよう。
もしこのパッチを使うとしたら、歯を置く位置に溝がくるようにする必要がある。ちょっと手間取りそう。
厚さと演奏
パッチの厚さと演奏はどういう関係があるのか。私にとっては厚い方が疲れないと感じる(もちろん人による)。口の開きが大きくなる方が、長時間吹いても疲れが出にくい。
バンドレンのマウスピースで、トラディショナルより先端が鋭角になっているプロファイル88がある。プロファイル88だと、鋭角な分、口の開きはトラディショナルに比べて小さくなる。トラディショナルだと口は大きめに開くことになり、更にパッチも厚めだともっと大きく開く。私は口が大きく開く方が疲れない。
その他
色
黒色、透明、黄色(黄土色)がある。
できればクラリネットのマウスピースの色に合わせて黒が良いと思っている。もしくは透明。残念ながらYAMAHAの0.8mmは黄色(黄土色)しかない。いかにも「貼っています!」というのが嫌で、楽器に馴染む黒や透明がいいなぁ。ただ、単に色というよりはソフトタイプが黄色になっていて、柔らかい感触が気に入っているので、今と同じ厚さの0.8mmで色が透明や黒があっても、すぐに乗り換えるかは微妙。色<感触
そういえば、パッチのカラーバリエーションって、黒・透明・黄色しか見たこと無い。他にあるのか?
汚れ
余談だが、クラリネット奏者(サックスも)には分かると思うが、パッチには謎の汚れがつく。予想はつくが一応、謎としておきたい気持ち。
しばらくすると、少し固まった汚れが付着する。付着する場所はパッチの中央部の表面。そしてパッチとマッピの境目(口元部分)。布で拭き取って完全に取り除けるものでは無いので、パッチを貼り替えるしかないけど。
パッチvsクッション
商品名でマウスピースパッチとなっているものと、マウスピースクッションとなっているものがある。ヤマハとシルバースタインでは、”パッチ”で、BGやセルマー、バンドレン、ノナカは”クッション”となっている。どっちかと言うとパッチの方が一般的かな。
まとめ
厚さや色、そしてこれからはティースガイド(溝)の有無も選べるパッチ。
重要な役割を果たすパッチだが、リードに比べてなんとなくで選んでしまいがちなもの。最初に部活の先輩から貰ったり、部の備品から貰ったり、楽器のスターターキットに入っていたパッチを使ってその後もそのまま同じ種類をなんてことも。
最初はなんとなくで使っていても、好みに合わせて様々なパッチを選ぶことが良いでしょう。厚さや柔らかさも種類が豊富。そしてこれからもどんどん種類が増えることに期待!