古畑任三郎「絶対音感殺人事件」クラリネット奏者に罪をなすりつけ?

雑記

俳優の田村正和さんが今年(2021年)にお亡くなりになりました。古畑任三郎が好きでした。古畑任三郎のテーマ曲はドラマを見ていない人でも知っている曲ですが、演奏したことある人もいると思います。

ドラマ放送時も見ていましたが、訃報のニュースを見てまたドラマを改めてみたいと思いTSUTAYAで借りてきました。

たまたま借りたエピソードがオーケストラ、そしてクラリネット奏者がフィーチャーされたお話だったのでご紹介します。

(古畑任三郎のお話のつくり上、犯人バレへの配慮は不要と思っているのでガンガンにネタバレです)

概要

甲陽フィルの常任指揮者・黒井川尚(市村正親)は愛人のビオラ奏者・滝川ルミ(待田しおん)から別れ話を持ち出され、カッとなって殴り殺してしまった。

場所はルミのマンション。外は雨。黒井川は事故死に見せかけようと指紋を拭き取り、ルミの死体を外階段の下に運んだ。演奏会に向う途中、雨で足を滑らせたという単純な事故に見せ掛けるつもりであった。

捜査に訪れた古畑任三郎(田村正和)は、ルミの左ポケットに鍵が入っていたこと、熱帯魚の水槽のエア・ポンプが止められていたことなどから、事故死に疑いを持つ。早速、親しい付き合いがあり、その日の演奏会に直ちにルミの代役を呼んだ黒井川を問い詰めた。

その場を逃れた黒井川は、ルミに思いを寄せていたクラリネット奏者・石森(橋本さとし)に罪を着せようと工作する。捜査の目は石森に向いたが、古畑は黒井川の犯行と断定しており、石森に協力を求めた。だが、黒井川を追い詰めるまでにはいたらない。

しかし、古畑は、絶対音感の持ち主である黒井川でなければありえない犯行現場の状況に気が付いたのであった。それは水槽のポンプが止まっていたことであった。古畑の詰めが始まる。

このようなエピソードです。

クラリネットがフィーチャーされてる!

ここに惹かれた

犯人である指揮者は、灰皿でビオラ奏者を撲殺しました。それをクラリネット奏者に罪をなすりつけるために、偽装工作をします。

クラリネット奏者の楽器を盗み、たたきつけ壊します。そして壊れているクラリネットがビオラ奏者を殴った凶器のように見せかけたのです。

この、楽器を壊すことで偽装工作をするストーリー上、罪をなすりつける相手はクラリネット奏者が適任だなと思いました。クラリネットは「こわしちゃった」に最も適任な楽器です。

クラリネットといえば壊しちゃった

壊しちゃったといえばクラリネット

ストーリーの展開の中で、クラリネット奏者は左手薬指をケガをしており、そのケガのせいで演奏が乱れているというのがあります。ストーリーの重要なポイントでした。
左手薬指のケガが演奏に支障をきたす楽器はクラリネット以外にもあります。しかしその中でもクラリネット奏者がストーリーの重要な位置を占めているのは、童謡「クラリネットをこわしちゃった」の影響ではないでしょうか。

クラリネットがフィーチャーされるだけでもちろん嬉しいですが、理由のある抜擢かなと思うと更に嬉しいです。