平均が記録できるチューナーアプリ【Pitch】自分の癖把握しよう

チューナー

チューナーは世にたくさんありますが、基本、リアルタイムの音程を表示するのみです。

記録しておいて平均の音程を表示させたりはできない。自分でメモしておくぐらい。

もし一定時間演奏して、チューナーが「ミは平均マイナス〇〇セント、ソは平均プラス●●セント」みたいに表示してくれたら便利だと思う。自分の傾向をつかめる。(まぁメモればいいんだが、楽したい)

色々チューナーを探しているなかで、そんな希望を叶えてくれるアプリがあったので使用3か月のレビューです。

Pitch -Chromatic Tuner

スマホで使える無料(2018年5月時点)のチューナーアプリ Pitch-Chromatic Tuner(iOS のみ対応)

言語は英語のみですが、使うのには問題ない。

音程を見たり↓

基準を440にするか442にするか等の設定をしたり↓

ここまでは他のアプリと一緒で、むしろ他ならもっと多機能だと思う。けれど、Pitch – Chromatic Tunerの良いところは平均を記録してくれること。

ここがイイ!

アプリを起動させてある程度の時間、チューナー機能を使う。すると、Analytics という機能が使える。「ある程度の時間」は10秒くらいだと無理だった。ある程度のデータ量がないと分析できないみたい。厳密には調べていないが1分ぐらい音を出せば大丈夫。

Analytics

Analytics で見れるのは、点数、簡単な分析、平均値で最も音が外れていた音。

画像の公式スクショの例だと、

点数 84点

簡単な分析 You were in tune 90% of the time,and you took 1.1seconds on average to center the pitch.

平均値で最も音が外れていた音 E3  -1.5 cents(average)、G♭3  +1.3 cents(average)

てな感じ。

Most Out-of-Tune

点数や簡単な分析はまぁ参考程度だけど、Most Out-of-Tuneで表示される、平均で最も音が外れていた音が有難い!

自分の音を「この音は低め、この音は高め」くらいの認識から、ズバッとこの音がこれだけ外れてると目に見えるのはいい。あぁこんなに外れてるんだ………となる。

なお、ここに表示されるのは5音まで。スクショの例だと2音だけだけど、最大5音までの平均値が表示される。

Record sessions

もう一つ便利な機能が録音機能。録音機能をオンにしてからチューナー機能を使うと、ただの録音ではなく、録音した分のAnalyticsも保存できる。

スクショの 棒グラフ のような表示を押すと、録音のAnalyticsが表示される。これはかなり便利で、過去の振り返りができる。

そう、とてもいい。とてもいいアプリで使い始めはキャッキャしてたが…

ここがおしい!

平均で音の外れたものを記録してくれたり、しかも過去の分の記録も見れるからとてもいい。いいんだが、おしい部分もある。

関係ない音も分析対象

3か月使った中で一番不便だと思ったのが、楽器の音以外の音(ちょっとした物音、テレビの音など)も拾っていて分析対象になっている。ドレミファソの5音を演奏して分析結果を見ると、なぜかシの音が最も外れた音として出てくる。これは何かで鳴ってしまっていた音を拾ってしまったため。

チューナーマイクを付けてやってはみたものの、演奏外のちょっとした音も拾ってしまっている。

これが、例えば何秒以上継続して出ている音だけを分析対象にしてくれればいいが、そうはなっていないようだ。

5つまでしか表示できない

関係ない音も分析対象になってはいても、拾った音全てを表示してくれれば良い。だけど5つまでしか出せない。ドレミファソと演奏してなぜかシの音が最も外れたと表示されてしまうと、知りたかった5音のどれかが表示されなくなる。

まとめ

おしい部分もあるが、やはり平均を記録できるのは(自分でメモるのをしたくないズボラにとっては)とてもいい。実際、このアプリを使ってみて「この音こんなに高かったのか」と驚いた。これまでもチューナーでリアルタイムでは見ていたはずなのに、分析で出されると刺さる。

使い方のコツとしては

①少ない音数で区切って分析にかける。そうすれば他の外部の音が混ざりこんでもある程度は確認できる。

②外部の音が入らないように、静かなところや、できればスマホにチューナーマイクを挿して使う。

音程にお悩みのある方(でiOSアプリが使える環境の方)は、一度お試しで使ってみてください。新たな発見があるかも。

2019.3 追記分も参考に。

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