舞台の持ち物

グッズ

日々の練習の成果を聴いてもらう本番の舞台。緊張や不安を感じるとき。

緊張や不安の中には

・うまく吹けるだろうか

・間違えたらどうしよう

という演奏についてと、

・もしリードが割れたらどうしよう

・もし水が溜まったらどうしよう

のハプニング系。

このハプニング系は舞台に予備のもの等を持っていくことで不安を解消できるところ。けれど持ち込めるものは限られる舞台上。

何をどうやって持っていくか、私の場合をご紹介。

マウスピースキャップ

クラリネットにとって大事な大事なリード。このリードは少し物に当たるだけで先端が欠けてしまう脆いもの。

舞台に上がるまでの移動中は、せっかく本番用に選んだリードを守りたい。

控室から舞台袖への通路って狭いし人通りもある。舞台袖って暗いし、人の行き来もある。リスク満載!(心配性なだけ)

そこで活躍するのがマウスピースキャップ。付けない人もいるけど、私は本番直前まで付けておく派。舞台袖で、さぁ今から本番ってなったら外してポケットに入れる。

マウスピースキャップは楽器やマッピに付属しているものでも良い。プラスチックの。

もし小型が良いならマッピの先を守ることに特化したものもある。シルバースタインのとか。

まだ使ったことないけど、コンパクトで良い。しかも、柔らかいシリコン製。もしキャップを落としてしまってもこれなら「カラーーン」という音を経てずに済む。いいなぁ、これ。

金属やプラスチックのマウスピースキャップって落としたとき音目立つから。

リード

これまで本番中にリードのトラブルがあったことは無いが、とはいえ怖いもんは怖いんだ。

なので予備のリードを一本、ポケットに忍ばせるようにしている。

普段使っているリードケース(10枚収納できるもの)は大きいので、リード購入時に付いてくるプラスチックのケースに入れてる。

クリーニングペーパー

クラリネットにとって怖いものの1つに、美味しいメロディを気持ちよく吹いているときに、

プシュッ

となるアレ。タンポから水がプシュッと出てくるアレ。

アレになった場合の究極的な対処法は、口を近づけて勢いよく息を吹き付けて水を飛ばす方法。でも目立つから舞台上では出来るだけ避けたい。余裕があるなら、クリーニングペーパーで拭き取りたい。

 

演奏中にプシュッとなったのに気づく

あ!やばっ、そろそろクラリネットが目立つ弱奏部分がくるのに!ソ#もあるし(チューニングB♭より上のソ♯が私はよくプシュッとなる)

ササっと水分を拭き取る

クラリネットが目立つところではプシュッ問題を起こさずに華麗に演奏

という風にしたい。

なので一応、ポケットに忍ばせてます。

私はBGのクリーニングペーパーならぬクリーニング布。正式名称はパッドドライ。

BG パッドドライ A65U(クラリネット・オーボエ用)
タンポの寿命を延ばすパッドドライ クリーニングペーパーの代わりに使うことのできる 「パッドドライ」です。 吸水性が高いソフトな生地で水洗いができ、 衛生的に繰り返し使えます。 ...

布だから、クリーニングペーパーよりも吸水力がある。

曲の途中でこれを使うことは無かったけど、曲の間で司会のトーク中に予防的に使ったことはある。

以上のマウスピースキャップ、リード、クリーニングペーパー(パッドドライ)が必須三点。

 

その他

スワブ

コンクールや司会の曲紹介が短いようなコンサートだと不要だが、長丁場のコンサートの場合はスワブも舞台上に持っていく。

曲間でさっと一回でもスワブを通せると助かる。現在使っているスワブはアトリエトマアズ。吸水力があるので、ゆっくり目に一回通せばしっかり吸水できる。

楽譜ファイル

舞台上での強烈なライトに、楽譜を入れるクリアファイルの表面が光って楽譜が見えないこともある。100均のクリアファイルだと余計に。

そのため今使っているのは、バンドファイルという製品。

バンドファイル比較!バンド位置・ページ追加・穴数で選ぼう
楽譜を入れるファイルは、書き込みがしやすく照明の反射も無いバンドファイルを使っている人が多くなってきました。 バンドファイルと一口に言ってもバンドの位置、追加リフィルの可否、リングの数など様々。私のオススメはバンド上下タイプ、ページ数...

普段の練習から書き込みもしやすいので便利。

ハリソンのリガチャー

これは舞台に持っていくものの話と少し外れるが、以前、ハリソンのリガチャーを使っていた。これなぁ、好きなんだよ。吹きやすいし、音がクリアになるし、タンギングもしやすい。

3回購入したくらい、好き。え、なんで3回も購入しているのかって?

そりゃあ割れたから仕方なく!!

細くなっているところが割れる。

ここ

1度目に割れたのは高校のコンクール1週間前だった。焦った。すぐに楽器屋さんに連絡して同じものを購入した(高校生にはかなりかなり痛い出費)。

これがコンクールの当日だったら、仕方なく学校備品のしょうもない(失礼)リガチャーで吹くしか無かっただろう。

この経験があるから、ハリソンのリガチャーを使うときは、もう一つ予備のリガチャーを本番当日は持っていくようにしていた。舞台上までは持っていくことは無いにしても。

今はBGの革にしたからハリソンほど不安は無くなったが、それでも習慣的に予備を持っていく。

ハリソンの名誉のためにも言っておくが、別に買って数ヶ月で割れたことはない。1年ぐらいたって、私の扱いも悪い(ネジを締めすぎる)状態で割れただけ。

 

収納

そうそう、そもそも予備リードやマッピキャップ等をどうやって持っていくかだが、ズボンのポケットに入れておく。ポケットとは尻ポケットではなくサイドのポケット。座りにくいから。

吹奏楽のクラリネットだと、一列目になったり、三列編成でも客席から見えやすい位置のため、舞台上の床の上に置くのは、個人的には避けたい。アンサンブルだと尚のこと。

オーケストラのクラリネットだと、割と下に置いてる人もいるのか。

まとめ

集中して演奏するためにも、舞台に持ち込めるものは持ち込んで安心したいお年頃。人によっては何も用意しなくても問題ない人もいるから、自分に合った方法とモノで良いのは当たり前だけど。

まぁ舞台に何を持っていくかというより

・そもそも楽器を持ってくるの忘れたり(打楽器の人は大変)

・靴を普段のもので来てしまったり

・白シャツが必要なのに黒シャツしかない

とか忘れ物に関するエピソードは各人、各学校が持っているもんだけどね。

以上舞台上に持ち込むものについてでした。