
今度の演奏会でソロがある。あぁ、緊張する!

もし本番で音外したらどうしよう…
本番、楽しみでもあり不安もある特別な場所です。
舞台にあがりコンサートホールの強い照明に照らされると、手に汗が噴き出て、タオルハンカチや服でぬぐってもまた汗が出る。あぁ、指が楽器のキーから滑りそう!
深呼吸、客席を見ない、私はできるなどを心の中で唱える…などなど、
できるだけ本番でも自分のやりたい演奏が思い切りできるようにと、色々なことを皆さん試していると思います。
私もその一人です。この記事では最近私が試して楽しくできた本番対策をご紹介します。
その方法は…
YoutubeでVRのコンサート動画を見てシミュレーションをする!
VRがなぜ本番対策になるか
本番で自分のやりたい演奏ができなくなる理由の一つに、「コンサートの舞台に慣れていない」というのがあります。
慣れている場所というのはリラックスできて自分のやりたい演奏が行えます。しかし慣れない場所だと意識がふわふわとし、いろんな所に気が散り、目の前の楽譜に集中できなかったり、呼吸が浅くなります。人によっては慣れない場所だからこそ頑張れるというのもあると思いますが……うらやましい!
じゃあどうやって本番に慣れるか。もちろん数をこなすもありますが、本番はなかなかない。
じゃあVRで演奏会をさくっと何回も体験しちゃおう!
と思いたちました。
きっかけ
こう思いたったきっかけは、とあるコンサートホールが舞台からの視点で360度カメラの画像を掲載していたことでした。そのコンサートホールは私の所属団体で演奏予定のホールで、事前に「どんなホールなんだろう」と思ってホームページを調べていたら行きつきました。舞台前方の指揮者の位置あたりに360度カメラを設置していて、スマホを傾けると見たい場所がぐるぐる360度自由に見れます。
多くのコンサートホールでホール内の画像をいくつか載せていますが、360度カメラでの画像は初めてで「おおお!リアル!」と感動しました。
360度カメラの画像でもこんなにリアルなら、VRゴーグルをかけて見る動画ならもっとリアルなのでは。そして演奏会のVR動画があるなら、それで本番を疑似体験できる!イメトレになる!
これがきっかけでVRの演奏会動画を探しました。
VR動画の探し方
本当に便利な世の中で、VRの演奏会動画たくさんあります。
・VR orchestra
・360° orchestra
で検索すると出てきます。
たいてい指揮者の近くにカメラが設置してあるので、視点をグルグル回すと客席全体を舞台から見る風景が味わえます。お客さんも入っている動画だとお客さんからの視線も疑似体験できますよ。
オススメ疑似体験方法
私の場合はスマホをVRゴーグルに設置して見ました。3,000円前後でVRゴーグル買いました。(買ったものは廃盤ですが、こんな感じのゴーグル)
演奏動画の音は小さくして、自分の演奏予定の曲を思い浮かべ臨場感を高めます。傍から見たら滑稽でしょうが、クラリネットを組み立てて構えました。VRゴーグルをしてクラリネットを構える……馬鹿みたいでしょうが私にとっては大切な練習です。
目の前に広がる満員のお客様、頭の方向を変えれば他の演奏者。この臨場感の中、頭の中で演奏会のシミュレーションをするのです。
指揮者が構えて、私も構える。曲が始まって……苦手な箇所の前では一度大きく息を吐いて吸って……ホルンのメロディが聞こえたらマッピを咥えて……と細かくシミュレーションをすると、本番の雰囲気に慣れることができました。
まとめ
VRとまではいかなくても、シミュレーションが大事です。初めて行くホールなら下見をしておく、遠いホールならせめてホールの外観や舞台の画像を見ておくなど、シミュレーションのリアリティを増す材料を集めるのです。
もちろん本番に緊張するというのは、ある意味必要だから緊張している面もあります。ぐだぁぁと腑抜けた状態で演奏するよりは、ピリッとした緊張感で集中するというのは自分のやりたい演奏のために必要でもあります。
しかしそれが行き過ぎるとしんどい。じゃあ良いコンディションで舞台に立つにはどうするかの事前準備として、VRでの本番疑似体験お試しください♪