大人になってどこかの市民楽団(吹奏楽、オーケストラ等)に所属したいと思ったとき。知り合いがいる楽団なら色々と事前情報もあり安心して入団できますが、誰も知り合いがいないと最初は怖いものです。
そこで入団前にする見学についてご紹介します。何も怖いことはないのですが、人生初の見学のときは緊張しました。
市民楽団の見学がそもそもできるのか、どんな流れなのかをご紹介します。(あくまで私個人の経験であることはご了承ください)
そもそも見学できるの?
ほとんどの楽団が入団希望者向けに見学の機会を設けています。楽団の活動の見学にきてもらい、納得の上で入団してもらいたいからです。
また、楽団側としても楽団の活動方針と合わない人に入団されると困るわけで。見学に来てもらい希望者の楽器経験や練習にどれくらい参加してくれるのかを確認する必要があります。
入団したい楽団にホームページがあれば見学の案内があると思いますので問い合わせてみましょう。もし具体的に見学案内がなくても、お問い合わせフォームやメールの案内があればそこに「見学希望」と連絡をとってみましょう。
なお、【入団資格】についての説明がホームページにある場合は読んで入団資格があるか確認してから見学申し込みしましょう。年齢や楽器経験年数による制限が書いてあります。(楽器経験年数については後述します)
また、急な活動場所の変更もあり得るので、いきなり見学に行かずに事前の見学希望連絡をしましょう。
見学の流れ
見学の流れは
1.見学希望を伝える
2.見学当日
合奏に参加or参加せずに後ろから見る
楽団概要の説明を受ける
質疑応答
3.入団するかどうかの連絡
です。では詳しく見ていきます。
見学希望を伝える
見学希望の連絡をとると、楽団の担当者さんから連絡がきます。見学可能な楽団の活動日の提示をしてくれるかと思うので、都合のいい日で見学日程を決めます。
楽団によっては「演奏会の本番が近いので見学者の受け入れは現在行っていない」「新規の入団者の募集は現在締め切っている」等で断られることもあります。ホームページには「見学可能」となっていても、ホームページの更新が遅い市民楽団もあるのでそのあたりはしょうがないところです。
なお、入団資格の楽器経験年数についてはざっくりとした楽団が多い印象です。例えば入団資格に楽器経験3年となっている場合でも、募集状況によっては1年でも入団可能なところもあります。ホームページには3年と書いていても、「まずは見学に来てください」と言ってくれる楽団もあるので一度連絡をとるのが吉です。
見学当日
見学日程を決めて見学当日。
初めていく場所であることも多く、公民館などの建物に着いてもどこの部屋なのかと迷います。公民館の場合は玄関近くのホワイトボードに、どの部屋に何という団体が活動中という情報を出しているところがあるので、部屋がわからない場合は参考になります。
合奏に参加or参加せずに見る
部屋についたら「見学をお願いした〇〇です」と名乗れば担当してくれる団員につないでくれます。同じ楽器のパートリーダーの人や団長・副団長が見学者対応することが多いです。
見学は文字通りの見学(楽団の活動、合奏練習を見る)の場合と、楽器を持っていけば実際に合奏練習に入らせてもらうこともあります。楽団の見学方針や、あなた自身の希望に合わせて、当日楽器を持参して練習に参加するかは決めれば良いかと思います。複数回見学できる楽団がほとんどなので、1回目はとりあえず見るだけ、2回目の見学は楽器を持参して合奏参加など融通ききます。できるだけ入団前に合奏に参加することをオススメします。
入団前にオーディションのある楽団だと楽器持参が必須です。演奏するのはその時の合奏で使用している曲だったり、スケールだったり。オーディションについては詳細省略します。
活動内容の説明を受ける
楽団がどんな活動をしているのか、団のルールの説明をしてくれます。年に何回の演奏会をするか、コンクールに出るかどうか、団費はいくらか、練習場所や頻度を教えてくれます。
質疑応答
活動内容の説明が一通り終われば、質問があるか聞いてくれると思います。ぜひこの機会に気になることは聞きましょう!入団してから「しまった、こんなはずでは」とならないように多少聞きにくいことでも最初に聞いておくことが双方にとって良いです。
「もしかしたらあまり練習に参加できないかもしれないのですが…」とか「楽器経験が少なくて不安…」とか、心配に思うことは伝えることをオススメします。
お金の面で不安があれば、月々の団費以外の支払いがあるかを確認しましょう。演奏会ごとにその演奏会用の費用の負担がある楽団もあります。チケットノルマという言い方で説明されることもあります。
入団するかどうかの連絡
見学が終われば見学当日や後日、入団するかどうかの連絡を入れることになります。当日であればその場で入団届を書いたりします。
1~2週間程度は考える日数をくれるものなので、返事は見学当日でなくても大丈夫です。
楽団側としては入団はもちろんですが、入団しなくてもその連絡は欲しいので断りの連絡をいれましょう。
まとめ
見学者も緊張しますが、楽団側も「どんな人が来てくれるんだろう」「だらしない楽団だと思われたらどうしよう」と緊張しているものです。個人の経験ですが、自分が見学者のときより、入団後に自分が見学者対応をした時の方が緊張しました。見学受け入れ側の意見としては、一言「見学させてもらい楽しかったです」と言って貰えると、入団するしないは関係なく嬉しいです。
見学を通してあなたに合った楽団に入れますように!