グリッサンド

練習

クラリネット奏者なら一度は吹いてみたいと憧れる曲、ラプソディーインブルー。なんといっても冒頭のソロが印象的すぎる。

え、知らない?いやいやいや、それでもあなたはクラリネット吹きですか?(失礼)

これです、これ!

ラプソディ・イン・ブルーRhapsody in Blue)は、アメリカ作曲家ジョージ・ガーシュウィンが作曲、ファーディ・グローフェ編曲したピアノ独奏と管弦楽のための音楽作品である。(wikipedia)

ラプソディーインブルーのグリッサンドは、クラリネットと縁がある者としてかっこいいグリッサンドを吹けるようになりたい。

グリッサンドと私

そもそもグリッサンドとの出会いは、中学生の頃に運良くラプソディーインブルーをやることになり、ソロを吹くことになった。

顧問の先生から「ソからグリッサンドして、ソラシを指を滑らして吹きなさい」との指導。

それから指をゆっくりずらす練習をして、キュイーンになるように頑張る。

が!

なんだか微妙なソキュン・ラキュン・シキュンしかできない。キュイーーーンがしたいのに。

その頃はネットで調べることはできないし、もちろんYouTubeなんて無いから、結局はこの方法のまま本番へ。心残りな本番となった。

社会人になりラプソディーインブルーをやる機会はまだ今のところ無いが、いつかやる日が来ることを祈り、グリッサンドは練習しときたい。

練習の手順としては

①プロによる参考演奏を聴いて目指すべきグリッサンドを決める

②練習方法の記事やYouTube動画を見て練習

③財布が許すなら補助輪(グリッサンドがしやすいセッティング)をつける

 

参考演奏

演奏家によってグリッサンドの方法は違う。ラプソディーインブルーの場合、どの音からグリッサンドをスタートさせるかも違う。

そこで目指すべきグリッサンドを決めるため、色んな演奏を聞いてみよう。

まとめて下さっている動画がある

ねーーっとりなグリッサンド、さっぱりあっさりなグリッサンドをかけている演奏など、色々。

一通り聞いて好みのグリッサンドを見つけよう。

私はロバート・クロウリー(モントリオール交響楽団)が好み。滑らかさと自然さが良い。収録アルバムは、iTunesやレコチョクでアルバムの中から一曲単位で購入もできる。

練習方法

ネット情報

YAMAHAのクラリネットのページに練習方法が載っている

クラリネットの吹き方:クラリネットの演奏法 - 楽器解体全書 - ヤマハ株式会社
ヤマハ株式会社の「楽器解体全書」のページです。クラリネットの吹き方「クラリネットの演奏法」について掲載しています。

五線の上第2線の実音B♭の音を吹きます。その音で口を緩めていって、長2度下のA♭まで下げられるようにします。

その下げた口で第4線のCを吹いて、指をずらしながら開いていき、口も少しずつ元に戻していきます。

これでCからB♭のグリッサンドができるようになります。この練習で要領を覚えたら、ほかのいろいろな音でもできるようになるでしょう。

これ以外にもインターネットで検索すればお腹いっぱいなほど出てくる(若干、食傷ぎみ)。

たくさん出てくるので紹介は割愛するが、クラリネットではなくサックスの方が書かれた記事を。

https://kanjilog.com/portamento/#i-4

口の中のことが図で描かれていて分かりやすい。この図の説明がしっくりくる人もいるかも。

雑誌

ネットの情報よりも出版物が読みたい場合は、雑誌の記事もある。

クラリネット専門情報雑誌The Clarinetの記事も良い。バンクナンバーでは、例えばNo.53 やNo.60 で赤坂達三先生がグリッサンドの方法を回答しているよう。

管楽器専門雑誌Pipersでもグリッサンドについての記事がある。例えばNo.348で十亀正司先生が解説している。在庫の無いバックナンバーでも、読みたいページを指定して所定の金額を支払えば郵送してくれるコピーサービスもある。そのページだけが欲しいんだ!という場合はお得。

動画

いやいや今の時代動画だろということならYouTubeにもたくさん動画がある。

動画の良いところはとにかく実際のグリッサンドを聞きながらその時の指や口の様子が見れること。

あぁ良い時代だなぁ。

 

how to glissando on clarinet あたりで検索したらもっと出てくる。

テンション高くて楽しい動画↓ (オススメ)

指のことがよく分かる。特に右手人差し指は参考になる。

口の使い方が参考になる動画↓

総じてポイントとなるのは

①口や舌、のどの使い方

②指の使い方

③口と指のタイミング

口の中のこと、指のことを色んな言い方で説明してある。試してみて上手くいったらその方法があなたや私にとっての正解。

 

セッティング

上手くできる人ならどんなリードやマッピでもできるだろうが、私のように苦手な者は、グリッサンドがやりやすいセッティングで練習したい。Give me 補助輪!

マウスピース

例えばYAMAHAのマッピの6CMの謳い文句に

息が入りやすく、柔らかで重厚感のある音色です。グリッサンド奏法が演奏しやすく、ジャズやポップスなどにおすすめです。

とある。6CMに限らず、やりやすいセッティングは色々あるはず。

やはりここはジャズ奏者のセッティングを調べるのが良いだろうということで、こちらのサイト。

↓参考になる!

N.O.ジャズ奏者たちのセッティング
アルバート式クラリネット奏者 近藤哲平 (of Tropique) のブログ

 

ジャズ奏者のセッティングでよく出てくるマウスピースはバンドレン5JB

有名な5RVじゃなくて5JBだから注意。

今まで5JBは吹いたことないな。楽器屋で試奏したいけど、置いてるのか?大きい店舗で今度聞いてみようと思う。試すのはタダ。

いま手元にあるのはバンドレンB40とバンドレンM15。5JBに近いのはどちらかというとB40。新しいマッピを買わないならB40の方がやりやすそう。(ティップオープニングの比較表を参考にした)

 

リード

リードは柔らかめが適している。2や2半が良いだろう。まぁ実際、2を店頭で見たことがないから、2半が妥当だろうか。

バンドレン トラディショナル(青箱)なら2もあるが、V12(銀箱)は2はなくて2半からとか、そもそも2が無いのもある。

一箱(10枚)も買うのは高く付くので、お試してバラ売りの物を買うのも良い。島村楽器だとバラ売りがある。(本当に助かる)

 

まとめ

ラプソディーインブルーに限らず、グリッサンドを効果的に使う曲はある。

シング シング シングのクラリネットソロにグリッサンドも入れれると痺れる。

アンサンブルならクラリネット五重奏曲カレイドスコープ の1stもグリッサンド。

ここでまとめた知識を活かしあとは練習あるのみ!!

理想のグリッサンド演奏を聞き、記事や動画で紹介されている各種練習方法を試し、なんならマッピやリードもグリッサンド仕様に変えて、その先に待つのはスポットライトを浴びるYouとMeだよ!(YouTube海外動画のテンションの高さに感染)