多くの市民楽団は、学校の部活のような固定の練習場所を持ちません。なので公民館や音楽スタジオを練習の都度借りて使用しています。そこで困るのが打楽器の置き場です。どこに保管するかの方法を5パターン、お伝えします。市民楽団の運営をいくつかしたり知り合いの楽団の話を聞いたりした方法となります。
①公民館倉庫
市町村と長年の深いつながりのある市民楽団の場合、練習場として使っている公民館の倉庫を借りているパターンがあります。
占有
私が所属していたとある楽団の場合、その楽団が地域で唯一の市民楽団でした。そのため公民館の施設はかなりの融通がきき、倉庫を借りることもできました。そこに団所有のティンパニやらチャイム等の大型のものも含んで打楽器を全て置きっぱなしでした。
その代わりといってはあれですが、市のイベントでは演奏隊としても参加しています。
共有
知り合いの楽団だと、公民館倉庫を他の市民楽団と共有して借りているパターンもあります。他の団体も使うことから「もし何かトラブル(楽器がぶつかって壊れる等)があっても公民館側は関知しない」というものです。
ある程度リスクはありますが、練習場所で倉庫を借りれるのは楽です。
占有・共有に限らず公民館倉庫を借りれるのは稀です。しかし一度頼んでみる価値はあります。
②学校倉庫
学校の吹奏楽部のOB・OGが主体の市民楽団の場合、学校の音楽室を使うパターンもあります。ただ、顧問の先生との付き合い方にも依ります。
期間限定の活動(1年に1回、OB・OGで集まって演奏会をする等)であれば、受け入れ側の学校も許可しやすいのかなぁです。
③民間レンタル倉庫
固定の練習場所が確保できる場合、その場所の近くでレンタル倉庫を利用することも可能です。しかし複数の練習場所を予約抽選の状況で使いわける場合、レンタル倉庫から運ぶのに時間がかかります。
レンタル倉庫は、コンテナ型や建物の倉庫もあります。コンテナ型の方が安いですが、倉庫内の温度変化が気になるところです。
④団員自宅
打楽器奏者や車を出せる団員の自宅に置くパターンもあります。小規模な市民楽団であればあまり大型の打楽器もなくて団員自宅パターンはよくあると思います。
その団員の負担軽減には気を配りたいところです。友達はこれで家族内喧嘩になりました……。
⑤車内
運搬用の車を持っている団員が、車内で預かるパターンもあります。あまり大型の楽器は無理ですが。
盗難のリスクやその団員の負担のこともあるのでできるだけ避けたいものです。
打楽器を都度レンタル
上記の5つのパターンはどれも市民楽団が打楽器を所有している場合の保管方法です。
しかし最近は打楽器レンタルのサービスも増えてきました。民間の練習場所が打楽器を有料で貸す場合や、打楽器レンタルサービス会社に依頼して練習場所まで持ってきてもらうものがあります。
割高ではあるものの、特定の団員に負担がかからないのが良いです。
まとめ
喜ばしいことですが、市民楽団の数は増加しています。しかしその分、公民館の場所競争があったり、楽器置き場に困ることがあります。
中でも打楽器の保管は特定の団員に負担がかかりがちです。公民館などの練習場所と交渉したり、使い勝手のいいレンタル倉庫、レンタル打楽器を使いながら、気持ちいい団運営ができることを祈っています。