練習時や本番で楽譜をどう管理している?

musicsheet 譜面ファイル

楽譜の管理、わずらわしい。

楽譜の管理には3つの場面があって

①購入した楽譜の保管
楽団やアンサンブルチームで購入した楽譜を誰がどこで保管するか。数が多いとリスト化したり。

②個人の練習時の楽譜
どんどん増える練習曲の楽譜。楽譜をむき出しのまま持っていては、なくしたり、めくりにくい。100均で売っているようなクリアブックだと、合奏中に楽譜に指示を書き込むときにファイルから取り出す等めんどくさいことも。

③本番時の楽譜
練習時と同じファイル等をそのまま本番時も使えることもあれば、見栄えや効率のため他のものを使うことも。

 

以上3場面から、この記事では②個人の練習時の楽譜管理と、③本番時の楽譜管理について書きます。一番大変な、①楽譜の保管管理はまた別の機会に。

楽譜ファイル使っていますか?

クリアブック

中学で所属していた吹奏楽部では指定の楽譜ファイルを購入させられた。黒のクリアブック。透明のポケット(収納袋?)が冊子のように綴じられているアレです。

部員全員が同じ譜面ファイルを使うので、本番時に譜面隠しを使わなくても見栄えが良いのが利点。

ただ、楽譜を一枚一枚、ポケット(収納袋)に挟むため、合奏中の指揮者からの指示を楽譜に書き込むときはいちいち取らないといけない。

そして光の反射もある。中学生の頃は特に野外でのお祭りで吹くこともあり、日光の反射で楽譜が見えないこともありました。焦るやつ。

バンドファイル

一般的なクリアブックがポケット(収納袋)に上から差し込んで使うけれど、帯状のバンドファイルは紙を抑える場所が上下の帯だけです。楽譜を上下の透明な帯だけで留める。

現在私が使っているのはこのタイプの「フリーファイル スーパーノート

吹奏楽やピアノのレッスンのとき、楽譜に書き込もうとすると、その都度、ファイルから出しては、また、ファイルに入れる。
それが面倒で、そのうちファイルから出したままお使いになっていませんか?譜面台から落としたり、汚したりした経験はございませんか?
FREE×FILE Super Noteは楽譜をファイルに挟んだまま、すぐに書き込みが出来るファイルです。
リング式なのでで譜面台にもぴったりフィットします。
吹奏楽やピアノ、コーラスなど、音楽のレッスンに是非ご活用ください。
20ポケット入りと30ポケット入りがあります。ツインリング式です。中身の補充は出来ません。

フリーファイルスーパーノート以外でもこのタイプは売られている。

比較してみましょう。

価格 ポケット数 リフィル追加
フリーファイルスーパーノート 1,512円 20

(30の製品もある)

ever win バンドファイル 1,319円 20
トモエコーポレーション バンドファイル 1,879円 20
コモライフ ミュージックスコアファイル 1,357円 10

(値段はAmazon 2019.2月調べ)

「リフィルの追加」のできる、バンドファイルは、ルーズリーフバインダーのような仕組みになっており、ポケットを追加できるもの。

追加リフィルは、甲南バンドファイル用リフィルポケットが20枚入りで、1,185円。

コモライフミュージックスコア専用のリフィルポケットが10枚入りで、1,080円。

追加リフィルの購入時は穴の数の違いに注意しよう。

バンドファイルの詳細比較はこちら↓を参考に。

バンドファイル比較!バンド位置・ページ追加・穴数で選ぼう
楽譜を入れるファイルは、書き込みがしやすく照明の反射も無いバンドファイルを使っている人が多くなってきました。 バンドファイルと一口に言ってもバンドの位置、追加リフィルの可否、リングの数など様々。私のオススメはバンド上下タイプ、ページ数...

楽譜に直接穴あけ

人によっては、楽譜に直接穴を開けてファイリングする人も。

ルーズリーフパンチで楽譜に穴を開けて、ルーズリーフのファイルに入れれば管理できる。追加のリフィルも不要。

けれど2点、不便なところがある。

1点目は楽譜に穴を開けるのが手間。

2点目はめくる動作が増える。

A4が4枚にわたる曲の場合、クリアブックや帯状の楽譜ファイルに入れれば、めくる動作は1回で済む。それは1枚目と2枚目が見開きで見れて、一度めくれば3枚目と4枚目の見開きのページを見れる。けれどルーズリーフだと、1枚目と2枚目が見開きで見れるのは良いが、めくると2枚目の裏(白紙)と3枚目のページになる。4枚目を見るには再度めくる必要がある。

両面印刷の楽譜なら良いんだけど。

 

本番のとき楽譜どうしていますか?

では次に本番時の楽譜管理についてまとめてみる。

譜面隠し

メンバーの楽譜ファイルを統一している場合は、そのまま本番でも見栄え良く使える。全く同じファイルじゃなくても黒色で統一とか。

けれどそこまでしていない団体の方が多く、たいてい譜面隠しを譜面台にセットして見栄え良くする。

製本

吹奏楽やアンサンブルでは見かけないが、オーケストラだと楽譜を製本するケースもある。ファイルには入れずに、きっちりとその演奏会のために製本という感じで気合が入る。

練習のときから既に製本している人もいて、おおっと思う。

製本するときに便利なのは、医療用のサージカルテープ。白色の。ドラッグストアでも包帯や絆創膏が置いてあるあたりに置いてある。今だと、マスキングテープも扱いやすくていい。

製本した場合は当たり前だが、ファイルに入れるわけでは無いので、照明による反射もない。ただ、また違う演奏会でその曲を演奏する場合は、製本をほどく必要がある。ほどく時のことを考えるので、サージカルテープかマスキングテープがいい。

 

旅行パンフレット

吹奏楽の演奏会だと、曲数も多い。そのためある曲は1st、その次の曲は3rd、その次の曲は2nd、という風にパートを変えてメンバー間の負担のバランスを取る。

パートによって席替えが必要だから、パートが変わると席を移動する。

そのときに、楽譜も一緒に持っていくか、席にあらかじめ置いておくかの方法に分かれる。

・楽譜も一緒に移動する方式:奏者が自分の楽譜を持って移動。

・席にあらかじめ置く方式:奏者は座る席ごとにあらかじめ楽譜を置いておく。準備が必要だが、移動時間がタイトな場合や、見栄えの意味では良い。

この後者の席にあらかじめ置く場合は、ファイリングすることができない。曲をバラバラにしておく。

そこで活躍するのが旅行パンフレット。旅行パンフレットじゃなくても製品パンフレットでも良いけど、駅で簡単に手に入るのが良いところ。

楽譜を紙のまま譜面台に置くとちょっとしたことで落ちやすいので、旅行パンフレットに貼る。そして各席に置いておくのだ。

この時、楽譜は後で剥がしやすいような貼り方が良い。

まとめ

練習時や本番時の楽譜の管理は、所属していた吹奏楽部のやり方をそのまま大人になっても踏襲することが多い。新しい楽団に入ったりと新しい環境に身を置くと、「あ、前の方法よりこっちの方が良いじゃん」となります。

どんどん管理方法も更新していきましょう。

こちらの記事も参考に